今回は、英語学習における英単語の重要性について語ってみたいと思います。
すみません、結構真面目なお話です。
僕自身、ここ数年英語学習に真剣に取り組んできました。(英語はもともと苦手なんですが…)
留学もしましたし、最近はTOEICで990点を目指して鋭意勉強中です。
正直、「英語が得意」とは口が裂けても言えないレベルですが、英語学習に関しては人一倍頑張ってきたつもりです。
そんな中で感じるのは、英単語ってめっちゃ重要!!ってことです。
英文法が一番重要!なんて言われますが、それが当てはまるのは英語の超初心者だけです。
超初心者以外の全ての英語学習者にとって、一番重要なのは英単語と僕は思っています。
今回は、意外と軽視されている、英単語の重要性についてお話したいと思います。
英単語を知っていればギリギリコミュニケーションはとれる
英単語が重要だと思う一つ目の理由は、英単語を知っていれば、なんとなく話が通じるからです。
例えば、次の文章を読んでみましょう。
It is obvious that the refrigerator is broken.
これを、単語だけ日本語に置き換えてみましょう。
「それ です 明らか あれ その 冷蔵庫 です 壊れた」
日本語としては、文法はメチャメチャですよね。
でも、なんとなく「冷蔵庫が壊れたんだな」ってことはギリギリ読み取れますよね?
反対に、文法だけは分かっていて、refrigeratorとobviousが分からなかったときはどうでしょう?
この文はit is thatの構文なので、
It is 〇〇 that the ▲▲ is broken.
→ ▲▲が壊れたのは〇〇だ。
ほぼ、意味が取れません。何の話題かすらも分からないですよね。
Listeningの場合も同様ですね。
半分以上何を言っているか分からなくても、"refrigerator"と"broken"いう単語が聞き取れれば何とかなります。
"refrigerator" = 冷蔵庫、"broken"=壊れた、と言うことを知っていれば、少なくとも冷蔵庫が壊れたってことが分かります。
Listeningとしては、これで合格点でしょう。。
確かに、英文法は重要です。
例えば、比較級とか関係代名詞を理解していなければ、英文の意味を取り違えてしまいます。
英文法を軽視してはいけないのは事実です。
でも、英文法を知っていても、そもそも英単語を知らなければコミュニケーションが全く取れないんです。
知らない英単語ばかりの文章。そんなの読めるわけないですよね。
もし、知らない英単語を相手が喋ったら?聞き取ることなんて不可能です。理解なんてできるわけありません。
言いたいことを表す英単語が見つからなければ?英語をしゃべったり書いたりすることなんてできません。
英単語を知らなければ、ReadingもListeningもSpeakingもWritingも、ぜーんぶできません!!
英単語はすぐに忘れる
英単語がなぜ重要なのか?二つ目の理由は、勉強しないとすぐに忘れるからです。
昨日覚えたと思った単語も、明日には忘れているかもしれません。
大学受験で必死に覚えた英単語、1年後にどの程度覚えているでしょうか?
僕は半分も覚えていませんでした。
英単語なんて、受験英語終了とともにソッコーで頭の中から出ていきましたよ。
一方、英文法って、一度覚えるとそんなに忘れないんですよね。
自転車の乗り方と同じで、身につけた「英語の読み方」って、体に染みついてるんです。
もちろん、あやふやな部分はあると思いますが。
英文法は覚えることも多くはないですし、暗記という面ではそこまで難しくはないんです。
ですので、英語を勉強するには、英単語に時間をかけるべき、と僕は思っています。
TOEICでハイスコアを取るには1万語程度が必要と言われています。
日常会話ですら、2,000~4,000語を覚えなければいけません。
英単語の暗記から逃げ回っていては、いつまで経っても英語が話せるようになれないってことですね。
英単語は推測できるから覚える必要はない?そんなのウソです!!
これほど重要な英単語なんですが、残念ながら軽視されがちなんですよね。
英単語を覚えるのって辛いんで、敬遠されるのはまだ理解できるんです。
でも、英単語を覚えまくるのは非効率って考えている人が結構いるんですよね。
代表的なのは、『英単語推測派』です。
英単語の意味なんて、文脈や語幹から推測できるから、やたらと英単語を覚えるのは頭の悪いやつのすること
って主張している輩です。
彼らの主張は、ザックリと↓の通りです。
例えば、dictは『言葉』って意味だから、dictation (書き取り)って単語を知らなくても、言葉関連の単語だという事は分かる。
文脈を考えれば、「dictation = 書き取り」って推測することもできるはずだから、dictationという単語を暗記する必要はない
『英単語推測派』は受験勉強組に多いイメージですが、僕は完全に反対派です!!
英単語の推測なんてまがいものが通じるのは、受験英語までです。
そもそも、英単語の推測って、リーディングでしか通用しないテクニックなんです。
英会話では、知らない単語をしゃべられた瞬間、話に置いて行かれます。
知らない単語を推測するヒマなんてありません。
っていうか、そもそも単語を知らないと聞き取れません!
聞き取れない英単語をどうやって推測するんでしょうか?
スピーキングやライティングの時も、英単語の推測ではうまくいきません。
当たり前ですが、推測で勝手に英単語を作り出してはダメです!!
適当に推測で作った単語をしゃべっても、相手には何も伝わりません。
結局のところ、単語を知らなければコミュニケーションが取れないんです。
「英単語は推測すればいい」という主張は、とても一人よがりなものです。
比較的時間的に余裕がある中、一人でリーディングをする。そんな時のみに有効な方法です。例えば受験とか。
でも、英語の本質はコミュニケーションです。
相手と言葉をキャッチボールして、意味をやり取りしなければなりません。
そんな時、『英単語を勝手に推測する』という自分勝手なやり方で、相手とコミュニケーションを取れるわけがありません。
英単語は推測すればいい!って言う主張は、完全に机上の空論だと僕は思っています。
まとめ
今回は、意外と軽視されている英単語の重要性についてお話しました。
英語を学習すればするほど、英単語の重要性が身に染みて分かります。
- 英字新聞が難しくて意味がとりにくい…
- リスニングが聞き取れない…
- スピーキングで言葉が出ない…
- ライティングでうまい言い回しが思いつかない…
英語を勉強すると、色々と壁にぶち当たるものですが、その壁の原因が語彙力不足だったなんてことはザラです。
英語を勉強している方は、英単語から逃げずに真正面から向き合うことが、一番の近道なのかもしれません。