英語スキルの中で何が一番難しいか?と聞かれると、僕は迷わずリスニング!と答えます。
リスニング、本当に難しいです。
リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの英語4技能の中で、僕は今までリスニングの勉強に一番時間をかけました。
そして、一番勉強したにもかかわらず一番苦手なのがリスニングです。
日本人にとって、なんでこんなにリスニングは難しいのでしょうか?
僕なりに要因を考察してみました。
音がくっついたり消えたりするから
多分、英語初心者でリスニングが苦手な人の80%くらいはこれが原因じゃないでしょうか。
英語の発音って、勝手にくっついたり消えたりするんです。
困るんですよね~、コレ。マジでやめてくれ、っていつも思ってます。
でも、ネイティブにとってはこれがフツーなんでしょうがないです。慣れるしかない。
音がくっつく典型例は、"Check it out!!"です。
いわゆるチェキラ!ですね。
itはcheckとoutにくっついちゃうんですね。
「チェック イット アウト」を期待してリスニングに備えてても、そんな音は未来永劫来やしません。そんなもんです。あきらめましょう。
また、音が消える典型は"interview"ですね。
これ、イナビューって発音されます。(アメリカ人の場合は、ですが。)
tがまるで元から存在しなかったかのように消されています。可哀そうですね。
リスニングで急に"イナビュー"って言われると、「え!? in a view?なにそれ?」ってなります。知らないと無理です。絶対に聞こえません。
いや、本当に厄介ですよね。勝手に音くっつけたり消したりすんなよ、って思いますよね。
日本語で例えるなら、
ありがとうございました~
→ あじゃじゃした~
みたいな感じでしょうか。えらい迷惑です。
初見だと確実にリスニングできないですよね。
「え!?なんて言った!?」ってなりますよ。絶対。
でも、慣れてくれば「あじゃじゃした~」もリスニングできるようになるから不思議。。。
英語学習者は、消えたりくっついたりする英語の音に慣れるほど、英語を聞きまくらないといけないのかもしれませんね。
ちなみに、このあたりの音質変化に関しては、↓の書籍に詳しく書いています。
興味がある方は参考にポチって下さいね。
洋書ですが、とても読みやすく平易な文章で書かれています。
実は国ごとに発音が全然違う
英語って、実はたっくさんあるんです。
アメリカ英語にイギリス英語、オーストラリアにカナダ。インドや南アフリカだってそうです。
世界中で国をまたいで話されているわけで、方言なんていうレベルじゃないくらい違います。
つづりまで違いますからね。(アメリカはcolorなのに、イギリスはcolourとか。)
もちろん、発音も全然違います!!
※ちなみに、上述の"interview"の件は、アメリカ英語の話。イギリス英語だとちゃんと「インタビュー」って発音されたりします。
実際、「イギリス人は何言っているか分からない」って言っていたアメリカ人もいるくらいです。
それくらい発音が違います。
例えば、"sure"。
ʃˈʊɚ(米国英語), ʃˈɔː(英国英語)/
って書いてます。
カタカナで書くと、
アメリカ人 "Sure. (シュア)"
イギリス人 "Sure. (ショー)"
です。
ウソじゃないです。イギリス人の"sure"を聞いてみてください。
紛うことなき「ショー」が聞けるはずです。
英語は様々な国の人が喋る言語です。
なので、アクセントやなまりはかなり多彩。
そんな中、発音の違いを超えて英語を聞き取らなければいけないわけです。
こりゃムリゲーですよね。
リスニングは手書き文字を高速で読むようなもの
リスニングは、国の違いにとどまらず、話者の違いもモロに影響します。
これは、リーディングと比べてみると分かりやすいです。
突然ですが、ここで問題です。
あなたは、↓の文章を理解することができますか?
はい。僕にはムリです。
出だしの"I hasten to inform you that we are all..."(前略、私たちはみんな…)まではなんとか理解できましたが、それ以降は読む気が起きません。
手書きの文章を読むのって、慣れないと本当にしんどいんですよね。
まず、単語レベルで認識できないです。
タイピングされた文書ならスラスラ読めるんですけどね。
手書きになったとたん、難易度が一気に上昇します。
みなさんもお気づきでしょう。
リスニングって手書きみたいなものなんですよね。
リスニングの試験では、機械音声が流れますか?流れないですよね。リーディングの試験はフォント文字なのに。
リスニングの話者は、毎回同じですか?違いますよね。話者は複数いますし、みなさん少しずつですが『なまり』があります。リーディングの試験は標準のフォントでしか出題されないのに。
そうなんです。リスニングが難しいのって、実は当然なんです。
一人ひとり癖の違う発音でしゃべった文章を認識して、理解しなくちゃいけないんですから。
そもそもが難しいタスクなんです。
友達のノートを見て、「なんて書いてあるか分からん」って思った経験、一度はあるでしょう。
あれを試験でやってるようなものですからね。
そらムリゲーですわ。
まとめ
今回は、英語のリスニングがなぜ難しいかについてお話しました。
リスニング、本当に難しいです。
難しいんですが、必須の能力であるのも事実です。
相手の話を理解できなければ、そもそもコミュニケーションが成り立つはずがないですからね。
リスニングが難しいのは仕方がないとあきらめて、ひたすら練習。練習あるのみ。です。