皆さんは、「瞬間英作文」って知っていますか?
英語を勉強している人であれば、一度は耳にしたことがあるでしょう。
英語を話すためのトレーニング書籍のことで、効果が高いと有名な方法です。
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内容はとてもシンプルで、
- 日本語訳を見る
- 瞬間的に英語に訳して話す
これだけです。
例を挙げると、「これはペンです。」という日本語を見るや否や、"This is a pen."と口ずさむ。これを色々な例文でひたすら繰り返すというトレーニング法
です。
実際、瞬間英作文をやってみて、スピーキング力が劇的に向上したという口コミはネット上に腐るほどあります。
それだけ評判がいい方法です。
「ほう、そんないい方法があるのであれば、試してみるか♪」
と、口コミに載せられて、僕も一時期瞬間英作文を試してみたみました!!
その結果…
正直な話、ビミョーでした。。。
今回は、なぜ瞬間英作文がしっくりこなかったのかについて、お話したいと思います。
日本語から英語を話す流れに違和感がある
瞬間英作文のコンセプトを根底から否定することになるので、言いにくいんですが…
日本語訳を見て、英語を話すというやり方に違和感
を感じました。
というのも、英語で会話するときって、
相手が英語でしゃべったのを英語のまま理解し、その応答を英語で考え、英語で発声する
っていう流れなんですよね。
基本的に、日本語が間に入らないんです。頭の中で英語を日本語訳したり、日本語を英語訳したりしません。
もちろん、難しい内容とか、返答に詰まった時に、日本語で考えてから英語にする場合もありますが…基本的には英語のまま話をします。
ちなみに、
「オレすげーだろ自慢」をしているわけじゃないですよ(^-^;
多分、多少なりとも英会話ができる人は、みんなこんな感じだと思います。
英会話をやってみると分かりますが、日本語訳しているヒマなんてないんです!!
特に会議。逐一日本語訳なんかしてたら、話題に置いて行かれます!!
ですので、日本語を読んで英語を話すというやり方は、普段の英会話の仕方と全く違うんですよね。
そういう意味で、何か別のトレーニングをやっている感覚でした。
瞬間英作文は、英会話のトレーニングではない
勉強を進めるにつれて、この違和感の正体が分かってきました。
それは、
瞬間英作文は、英会話ではなく同時通訳のトレーニング
だという事です。
「英会話も通訳も同じだろ」って思っている方もいるでしょうが、実は全然違います。
『英語でコミュニケーションをとる』のが英会話です。単純ですね。
一方、通訳は複雑です。『日本語を聞いて、意図を理解して、それを英語で表現して伝える』のが通訳です。
はっきり言って、英会話よりも通訳の方が数段難しいです。
僕も、会社で通訳をした(させられた)ことがあるんですが、メチャメチャ難しかったです。
日本語を聞いて「あれ?これってなんて英語に訳せばいいんだっけ?」
英語を聞いて、「あれ?これってなんて日本語に訳せばいいんだっけ?」
こんなんばっかでした。
瞬間英作文では、日本語を見て英語を即座に話す練習をします。
つまり、日本語を見て、その意図を理解して、その意図通りに英語を話す…
完っ全に通訳の作業と同じですよね。しかも同時通訳の。
瞬間英作文をやってみた僕は、英会話のトレーニングをしているつもりで通訳のトレーニングをしていたわけです。
そら、違和感があって当然です。
思考回路が全然違うんですから。
例文がビミョー
書籍の悪口になってしまうんですが…
あんまり例文がイケてないです。。。
いや、文法的に間違ってるわけじゃないんですよ?
ただ、言い回しが汎用的じゃないんです。
"I told them not to give up."とか、"Wasn't she surprised?"とか覚えても、あんまり実用的じゃないんですよね…
英会話の勉強をしているというより、正に瞬間英文法の練習をしている、という感覚を感じてしまいました。
まとめ
今回は、瞬間英作文をやってみて感じたことについてお話しました。
瞬間英作文は評判がかなり良い方法なんですが、残念ながら僕には合いませんでした。
通訳のトレーニングっぽいのと、例文が英文法の問題っぽいのがどうも…
ただ、英文法から復習したい!という方や、通訳のトレーニングをしたい!という方には合うのかもしれません。