「英文を読むのが遅い…」
こんな悩みを持っている方も多いでしょう。
特に、TOEICでは大量の英文を短い時間で読む必要がありますからね。
リーディングスピードを上げたいという方も多いでしょう。
今回は、リーディングについてお話します。
以前、英文を速く読むための裏技的な方法を紹介しましたね。
今回は、もっと正攻法の英文速読方法についてのお話です。
英語を読むのが遅い理由|一語一語日本語訳し、返り読みしているから
リーディングスピードが遅い理由は、英文の読み方が間違っているからです。
中学校や高校の英語の授業の影響かもしれませんが、英単語の語順を並び替えて一語一語返り読みする人がいます。が、この方法では、絶対に英語を速く読むことはできません。
返り読みについて、例を挙げて説明しましょう。
"I like to play the guitar."
という英文があったとします。
この文を、
「私は(I)ギターを(the guitar)演奏するのが (to play)好きです(like)。」
というふうに語順を並び替えて読んでしまっていませんか?
これが返り読みです。こんな読み方だと、どんなに頑張っても英語を速く読むことができません。
仮に一語一語日本語訳にしていなくても、目線が文を前後に行ったり来たりしていたらダメです。
目線が左から右へ、スーッと振り返らずに進んでいなければ、正しく英語を読んでいるとは言えません。
構文が複雑な英文では、多少目線が前後に行ったり来たりするかもしれませんが、基本は目線は一方通行です。
少なくとも、↑のような短い例文で目線が前後しているようでは、英文の読みかたを根本から変える必要があります。
英単語を訳すんじゃなくて、イメージでとらえよう
英文を読むときに返り読みをしてしまうのは、英文を日本語としてとらえようとしているからです。
そうではなく、英語を英語のまま、イメージでとらえる練習をすれば、リーディング速度は飛躍的に向上します。
例えば、
「私はギターを演奏するのが好きです」
と言う日本語の意味をとらえる時、↑の文を何か別の言語に変換しているわけではないですよね。
日本語のまま、意味をとらえていると思います。
英語でも同じことをやればいいんです。
"I like to play the guitar."
という英文を、
「私は(I)ギターを(the guitar)演奏するのが (to play)好きです(like)。」
という日本語ではなく、英語のまま意味をとらえます。
つまり、
I like までを読んだら、
こんな感じの絵を頭の中で思い浮かべて、『話し手が何かを好きだ』というイメージで英語を捉えます。
次に、to play the guitarという節を見たら、
こんな感じのギターを演奏しているイメージを頭に浮かべます。
この二つのイメージを組み合わせて、「ギターを演奏するのが好き」という英文の意図を汲み取るんです。
『英語を英語のままとらえる』っていうとなんか難しそうですけど、実際には英文を見て絵をイメージするだけです。
そんなに難しい作業じゃありません。
英語をチャンク(節)でとらえる
また、英文をチャンクでとらえて意味を取るのも重要です。
チャンクとは、英語のひと塊のことです。
例えば、先ほどの例では、
"I like / to play the guitar."
と言う風に、文を二つの塊に区切って理解しましたね。
このように、英文を単語単位で理解するのではなく、チャンクひと塊をまとめて理解するというのが重要です。
ちなみに、チャンクの区切り方には特にルールは無いようです(多分)。自分が理解しやすいように切っても構いません。
僕の場合、良く使われる慣用句はまとめてチャンクとしてとらえています。
例えば、
I would appreciate if you could / send me the file.
みたいな感じで、"I would appreciate if you could"までが(僕の感覚で)チャンクです。
一語一語読み進めるより、チャンクでとらえたほうが絶対に英文を読むスピードが速くなります。
英文をチャンクでとらえる練習として、僕がオススメするのは、スピーキングです。
スピーキングは文(節)の暗記が肝です。
単語一語一語を一からくみ上げてしゃべろうとすると、絶対にうまくいきません。
スピーキングは、"I would like to ~"とか、"Let me talk about~"とかいったチャンクを暗記して組み合わせてしゃべるイメージです。
なので、スピーキングの練習をすると自ずと脳内が『チャンク英語』になっていきます。
そのままの感覚で英文を読めば、英文をチャンクでとらえることになりますので、リーディングスピードが速くなっていきます。
まとめ
今回は、英語を速く読む方法についてお話しました。
受験英語でやったような返り読みでは、英文を速く読むことは不可能です。
- 英文は並び替えない(視線は一方通行)
- 単語ではなく、チャンク単位で英語を理解する
この2点さえ抑えておけば、かならず英語は速く読めるようになります。