子供がいると、いつ英語の習い事を始めるか、悩みますよね。
「早ければ早いほどいい!!0歳から英語に触れさせる!!」
って人もいれば、
「まずは日本語が重要!!日本語がしっかり話せるようになってから!!」
って人もいるでしょう。
子供の英語教育って、各家庭で方針が全然違いますよね。
僕自身、英語でやたら苦労したので、子供の英語教育については本当に悩みま
す。
今回は、早期英語学習メリットと注意点についてお話します。
早期英語学習のメリットとは?
まずは、小さい頃から英語を勉強するメリットについてまとめてみましょう。
英語耳が身につく
一つ目のメリットは、リスニングに対する効果でしょう。
僕は完全ネイティブの日本人なので、LとRの区別は得意ではないですし、thもスやズに聞こえます。
5種類あるaの聞き分けも苦手です。というかちゃんと聞き分けられません。。全部アです。
これは、僕が子供のころに日本語にしか触れていないため、日本語で使われない発音を聞き取る能力を失ってしまったからなんですね。
逆に言うと、子供のころに英語の発音に触れておくと、英語を聞き取る能力が失われずに済むそうです。
いわゆる『英語耳』ですね。
英語耳は、大人になってからトレーニングで作り上げるのは大変ですが、幼児期に作っておけば、大人になってもスーッと英語のリスニングがやりやすくなるそうです。
リスニングが苦手な僕としては、うらやましい限りです。
子供の将来のリスニング力のことを考えると、早期英語教育は重要ですね。
きれいな発音が身につく
また、スピーキング力という観点からも早期英語教育は重要です。
確かに、英語を勉強してる子供の発音、きれいなんですよね。
僕の経験談ですが、大人になってから英語のスピーキングの勉強を始めても日本語のアクセントを取り除くことはできません。
もちろん、ネイティブとそん色ない発音でしゃべる必要はありませんが、それでも子供のころから英語を勉強している人の発音はクリアで聞き取りやすいです。
発音がきれいだと、スピーキングの自信にもつながると思うので、将来の英語学習にいい影響も期待できますね。
英語が身近なものになる
また、子供のころから英語を勉強するのは、英語の勉強に抵抗感がなくなるという意味でもメリットが大きいです。
僕は英語の勉強を始めたのが中学校からだったんですが、やっぱり怖いんですよね。英語をしゃべるのが。
例えば中学校の授業で音読をさせられたりするじゃないですか。
あれ、恥ずかしかったんですよねー。発音が日本語ですし。
あと、英語がそこそこ喋れるようになるまでは、外人としゃべるのはかなり怖かったですね。
多分、子供のころから英語で他人とコミュニケーションをとった経験があれば、大人になって英語をしゃべることに抵抗がなくなると思うんですよね。
そういう意味で、無邪気な子供のころから英語に触れさせるというのは、大きなメリットだと思います。
早期英語学習の注意点
一方、小さい頃から英語を勉強するのにも欠点があります。
早期以後学習の注意点についてまとめました。
英語教育をしても続けなければ結局忘れる
まず一つ目の注意点は、子供のころに英語教育をしても、その後使わないとすぐ忘れるということです。
ソースは僕の嫁です。
嫁さんは、6歳から7年間英語塾に通いましたが、大学生の時に受けたTOEICの点数は220点でした。
必ずしも、早く英語学習を始めればいいというわけではないですね。
また、こちらの研究によると、帰国子女の子供の英語力は急激に低下するというデータもあります。
実際、帰国子女で小学校高学年くらいまでアメリカにいたけど、その後日本に戻ってきて、2~3年で完全に英語を忘れたって話はよく聞きますよね。
結局、子供のころから英語勉強を始めても、その後大人になるまで英語に触れ続けないと意味がないんですね。
日本で子供をバイリンガルにするのは夢のまた夢
「子供のころから英語を勉強させておけば、バイリンガルになれる♪」なんて甘いものじゃありません。
実際、英語と日本語を両立するのは難しい面があるようです。
英語を勉強することで、日本語への影響が出てきてしまうからです。
実際、バイリンガルの対義語として、『ダブルリミテッド』という言葉があります。
ダブルリミテッドとは、二か国語を話すことができるが、どちらも上手に使えないという状態のことです。
バイリンガル教育に失敗してしまったケースのことです。
誤解を恐れずに言えば、母国語がない状態のことですね。
日本語も、英語も中途半端になってしまった状態ですね。
核となる言語がないので、周りとのコミュニケーションや勉学にハンデを負ってしまい、最悪学校の授業についていくことができなくなるケースもあるようです。
実際のところ、バイリンガル教育はかなり難しいみたいですね。
帰国子女のバイリンガル能力の保持という研究によると、海外在住+学校の英語教育+家庭や週一回の日本語授業程度では、日英バイリンガルになるのは困難だそうです。
この研究結果、個人的には衝撃です。
- 親は日本語ネイティブ
- 海外在住で学校は英語教育
- 週1回日本語の授業を受ける
これ、日本では実現できないほど恵まれた英語教育環境ですよね。
これでもバイリンガルにするのは不十分ってこの研究は言ってるんです。
一方、日本でのバイリンガル教育なんて
- 親は日本語ネイティブ
- 学校は日本語教育
- 週1~2回の英語学校
とかこんなレベルですよね。
全っ然バイリンガル教育としては不十分、ってことですね。
実際、日本語も英語もネイティブレベルの真正バイリンガルは、子供のころにかなり苦労して努力しているそうです。
「子供のころから英語教育すればバイリンガル」なんてのは、認識が甘いってことですね。
僕の結論|子供が英語に興味を持ち始めたら、英語教育を始める!
早期英語教育にはメリットも多くあるみたいですが、求めすぎてもダメみたいですね。
早く英語を始めたからと言って効果が必ずあるわけではないですし、週1~2回程度の勉強では、インプットとして圧倒的に不十分です。
早期英語学習の効果は大きいでしょうが、過度な期待は禁物といったところでしょうか。
結局、日本で英語学習をするうえでは、バイリンガルなんて望めませんし、「教室に通っておけば大丈夫」ってわけでもないというのが、僕の認識です。
子供が将来英語を自発的に勉強するきっかけであったり、将来の英語力のプラスアルファくらいの感覚で英語教育をするのが良いんじゃないかと思っています。
ですので、miyane家では、『子供が英語を勉強したいと言い出したら始める』というスタンスにしようかなと思っています。
早く英語をはじめ過ぎて、英語嫌いになっても困りますからね。日本語の習得に影響するのもイヤですし。。
まとめ
今回は、早期英語学習のメリットと注意点についてまとめました。
幼いころから子供に英語を勉強させるメリットも大きいですが、リスクもあります。
英語学習に過度な期待をせず、子供に英語を楽しませるくらいの感覚がちょうどいいのかもしれません。