留学してびっくりしたんですが、友達の書く数字が読めないんですよね。
もちろん、漢数字とかのその国独自の数字じゃないですよ。
普通の数字、アラビア数字です。
0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9
コレです。これが読めないんです。。
留学する前は、数字の書き方なんて万国共通だと思ってました。
なので、まさか他人の手書き数字が読めないなんて、想像だにしなかったです。
今回は、意外と知らない『外国人の書く数字』についてお話したいと思います。
日本人の書く数字と外国人の書く数字は違う
それでは、百聞は一見に如かず。実際の画像を見てみましょう。
今僕の周りには外国人がいないので(笑)、手書き画像データベースなるもので例を示します。
このデータベースは、アメリカの高校生の手書き数字データで、全部で70,000もの手書き数字を集めたものです。
このデータを見れば、アメリカ人が数字をどう描くかが手に取るように分かるってわけです。
日本人が見て、特に戸惑うのは2と7と9です。
まずは2を見てみましょう。
色々な2がありますが、は『2』って分からないですよね。
日本人の書く『2』は、ですからね。
全然違います。
7もかなりややこしいです。
そもそも、色々バリエーションがあるのにびっくりしますよね。
日本人が書くのと同じもあれば、
やなんてのもあります。
特に、は読めないですよね。
9は比較的分かりやすいんですが、
それでもは、『9』とは読めません。日本人には。
↑で紹介したのはアメリカ人の手書き文字でしたが、他の国でも同様に書き方が違います。
実際に僕が数字を見せてもらったのはポーランド人だったんですが、2と7は
でした。読めねー。
なぜ国ごとに書き方が違うのか?勝手に考察してみた
なぜ数字の書き方がこんなにも日本人と違うんでしょうか。僕なりに理由を考えてみました。
僕が思うに、
母国語の文字と区別しやすくするため
違った書き方になるんじゃないでしょうか。
数字の2は"z"との区別をつけるため
まずは、数字の2についてです。
日本人が良く書く『2』の書き方、多分アルファベット圏の人からすると、"z"と紛らわしいんじゃないでしょうか。
確かに、
この書き方で急いで文字を書くと、zっぽく見える場合もあるかもしれません。
ですので、わざと"z"と区別をつけやすくするために、
みたいに書いているんじゃないでしょうか。
こうすれば、急いで書いてもzと間違えることはないわけです。
これに対して日本人が日本語を書く時、"z"という文字はあんまり使いませんからね。
こう書いても、あまり紛らわしくないんでしょうね。
9はqと区別するため
同様に、アルファベット圏の人にとって、『9』を
と書くと、アルファベットの"q"と紛らわしいんじゃないでしょうか。
なので、
と書いてるんじゃないかなと思います。
日本の場合は、9と紛らわしい文字はないですからね。
と書いても問題ないので、この書き方が普及しているのではないでしょうか。
7はヌやフと紛らわしいから?
7に関しては、日本の事情を考えるとわかりやすいと思います。
例えば、この7。
これ、日本語のヌとか又と似てません?
もし、日本人がこんな書き方で
「ここに、7人の侍がいる」
みたいな文章を書いたら、
「ヌ人(ぬじん)」って何人やねん!!
「又人(またひと)」なんて言葉、あったっけ?
ってなりかねません。
同様に、
って書くと、カタカナの『フ』と紛らわしいから日本では使われてないんじゃないかと。
一方、アルファベット圏では
も
も普及していますが、これは紛らわしいアルファベットがないからじゃないでしょうか。
ただ、
が数字の1と紛らわしい場合があるので、線を入れて
と書く場合があるんじゃないかと。
こんな理由で、3種類の7がアメリカでは流通している、と僕は思っています。
結局、その国の言語文化に従って、『一番識別しやすい書き方』が国ごとに採用されているんじゃないのかな、と思います。
まとめ
今回は、外国人の書く数字についてお話しました。
日本人と数字の書き方が全然違う場合があるので、外国人の手書き数字を読むときは注意してください。
逆に、日本人が書いた手書き数字も外国人からは読みづらいということも知っておきましょう。