「自分は英語が得意だから、いつか留学したい!!」
こんなふうに思っている方って多いんじゃないでしょうか。
英語が好きだから、留学してもっと英語を勉強したい…その気持ち、とても良く分かります。
でも、実際に留学経験のある僕の意見ですが、
『英語が得意』と言う理由では留学すべきじゃない!!
と思っています。
※ちなみに、ここでいう『留学』は、語学留学のことではなくて、大学や大学院に通う留学のことです。
「え!?なんで!?」
って思った方もいるかもしれませんね。
今回は、なぜ英語が得意だからという理由で留学してはいけないのか!?についてお話したいと思います。
留学は『専門分野』を学ぶところ。英語は単なるツール
「留学=英語の勉強」って思っている方もいるでしょうが、それは大きな間違いです。
留学は英語を勉強するところじゃありません。英語で勉強するところです。
大学で学ぶのは英語ではなく、その専攻の専門分野です。(当たり前ですが)
ですので、専門分野の難しい講義や課題を、英語で理解できなければいけません。
なので、「英語が得意だから」と安易に留学すると、後悔します。
英語が分かっても、その専門分野の講義が理解できなければ授業についていけないからです。
僕の経験上ですが、海外の大学は課題も多いですし、学生はメチャメチャ忙しいです。
実際、僕の通っていた大学では、「週〇〇時間以上バイトしちゃだめだよ」っていう制限がありました。
それだけ、勉強に集中しなければ卒業できないということですね。
ですので、留学したら英語を勉強する時間なんてありません。
専門分野の勉強ばっかりです。
毎日授業を頑張って理解して、課題をこなして、テスト勉強をして…めっちゃ忙しいです。
ですので、「英語は得意だけど数学はイマイチ…」みたいな人が理系分野で留学すると、かなり苦労すると思いますよ。
結局、英語力は学校で学ぶ上での前提能力。単なるツールにすぎません。
留学後に求められるのは、専攻分野の深い知識・理解力です。英語力ではありません。
『英語が苦手だから留学』も間違い
反対に、英語が苦手だから留学したい!っていうのもダメです。(正規留学の場合は、って意味です。語学留学の場合はモチロンOKですよ♪)
「専攻分野を勉強しながら英語力を伸ばしたい!」って考える気持ちは分からなくもないですが、現実は厳しいです。
英語力を伸ばすのって、時間がかかるんですよね。僕は1年間の留学でしたが、帰国まで英語力はほぼ変わりませんでした。
大学や大学院に留学する場合は、英語がある程度できることは前提です。
ですので、「留学して英語力を伸ばしたい!!」って思っている方は、正規留学ではなく語学留学にすべきだと思います。
…なんて偉そうなことを書きましたが、僕も英語が苦手なのに留学したクチですけどね(^^)/
ただ、その分英語でメッチャ苦労しました(笑)
留学後に、「もっと英語力を上げておけばよかった…」って後悔したのは言うまでもありません。
「留学は専攻分野を英語で学ぶところ」という意味では、結局留学前にどれだけ英語力を上げられるかが重要なんです。
英語が苦手だから克服するために留学する、っていうのは間違いで、
苦手な英語を克服してから留学する
というのが正しい順序だと思います。
そういう意味で、僕の留学はちょっとフライング気味だったわけですね。反省。。
大学留学で重要なのは専門分野の能力+英語力
結局のところ、留学するうえでは、
- 専門分野の能力(知識や基礎学力)
- 大学の授業についていけるだけの英語力
の両方が必須です。
どちらが欠けてても留学は成功しません。
言葉にすれば当たり前のことのように感じますが、この2点を勘違いしている人って結構多いと思うんです。
「自分は英語が得意で、コミュニケーションでは困らない。だから留学しても大丈夫」
こんな風に思っている方、いませんか?
日常会話のコミュニケーションが理解できても、専攻分野の内容を理解できるとは限りません。
極端な例ですが、英語ペラッペラのネイティブ中学生が大学の微分積分を解けますか?そんなはずはないですよね。
英語力と専攻分野の能力は全く関係ありません。
英語力が高いのは留学するうえで有利なのは確かですが、一番重要なのは専攻分野の能力です。
逆に、
「大学の成績は良かったから、留学しても授業は大丈夫。英語は苦手だけど、留学すれば勝手に上達するでしょ!!」
って思っている人もいるかもしれません。
が、残念ながらこれも甘いです。英語力はそんなに簡単に伸びません。一年やそこらでは英語力なんてビクともしません。
留学する前に全力で英語力を上げておかないと、留学生活の1年目で下手すりゃ留年しちゃいます。
まとめ
「英語が得意」というのは大学・大学院に留学する理由にはなりません。
確かに、留学において英語力は必須です。ですが、結局大学生活で評価されるのは英語力ではなくて専攻分野の能力・理解力です。
英語は単なるツールです。専攻分野を学ぶための道具にすぎません。
個人的には
- 専攻分野に対する情熱(大金を払ってでも学びたいか)
- 専攻分野に対する十分な知識・理解力
- 授業についていけるだけの英語力
の3つがそろうことが、留学を検討する上での条件なんじゃないかと思います。